研究課題/領域番号 |
19H05565
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配分区分 | 補助金 |
研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
田中 栄 東京大学, 医学部附属病院, 教授 (50282661)
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研究分担者 |
齋藤 琢 東京大学, 医学部附属病院, 准教授 (30456107)
岡田 慶太 東京大学, 医学部附属病院, 助教 (50759173)
千々松 良太 東京大学, 医学部附属病院, 特任助教 (60803210)
森 大典 東京大学, 医学部附属病院, 特任研究員 (60835354)
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研究期間 (年度) |
2019-06-28 – 2022-03-31
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キーワード | 整形外科学 / 関節軟骨 / 滑膜 |
研究実績の概要 |
本研究は関節恒常性・関節疾患の中心を滑膜と捉え、マウスおよびヒト臨床検体を用 いた多様な解析手法とシングルセル解析、NGS解析、微小領域発現解析などの最新の分子生 物学的手法を融合させ、関節の制御システムとしての滑膜の役割を特に細胞間コミュニケーションから解明する計画である。初年度は、マウスの関節発生期や、関節に過剰な力学的負荷をかける変形性関節症モデル、関節の動きを抑制した関節固定モデルにおいて組織切片を経時的に作成し、各細胞のマーカーの免疫組織化学染色を行い、どの時期にどのような細胞が滑膜のどの部位に集積するかを解析した。また次年度以降のシングルセル解析の準備として、マウス滑膜から細胞を単離し、CD90、CD45、CD31、Podoplanin、F4/80などのマーカーの抗体を用いてフローサイトメトリーを行い、各細胞群の組成を把握した。またバルクで滑膜、関節軟骨からRNAを回収し、RNAシーケンスを行って発現遺伝子のデータを得た。また人工関節置換術の際に得られる滑膜組織、軟骨組織を入手し、組織切片を作成して免疫組織化学染色を行うとともに、滑膜組織、軟骨組織から細胞を単離し、上記と同様にCD90、CD45、CD31、Podoplanin、F4/80などのマーカーの抗体を用いてフローサイトメトリーを行い、各細胞群の組成を把握した。またヒトでも同様にバルクで滑膜、関節軟骨からRNAを回収し、RNAシーケンスを行って発現遺伝子のデータを得た。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
マウスでは複数モデルで滑膜、軟骨の解析が進められており、ヒトでも手術サンプルで順調に解析できている。
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今後の研究の推進方策 |
今後は基礎検討の結果を踏まえ、マウスの複数のモデル、ヒト手術サンプルを用いて滑膜のシングルセル解析を行い、それぞれの状況におけるサブセットの変化を解明していく。
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