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2022 年度 研究成果報告書

仮想身体に対する運動主体感は報酬系神経回路の賦活に貢献するか

研究課題

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研究課題/領域番号 20K20480
補助金の研究課題番号 19H05573 (2019)
研究種目

挑戦的研究(開拓)

配分区分基金 (2020)
補助金 (2019)
審査区分 中区分59:スポーツ科学、体育、健康科学およびその関連分野
研究機関東京都立大学 (2022)
慶應義塾大学 (2019-2021)

研究代表者

金子 文成  東京都立大学, 人間健康科学研究科, 准教授 (00344200)

研究分担者 牛場 潤一  慶應義塾大学, 理工学部(矢上), 教授 (00383985)
研究期間 (年度) 2019-06-28 – 2023-03-31
キーワード身体所有感 / 主体感 / 報酬 / 仮想現実 / 脳
研究成果の概要

本研究の目的は「仮想身体であっても,それを自分が主体となって運動させることに成功し,かつ運動感覚を知覚すると報酬系神経回路が賦活 する」という仮説を明らかにすることであった。本研究は3つの実験から構成された。(1)仮想身体に対する運動主体感と脳活動との関連,(2)自己身体化に関わる脳領域の検証,(3)自己身体化した映像に対する錯覚の強度に関わる脳領域の検証
以上の研究では,健常者や下肢切断者を対象として,自己身体映像に対する自己身体化と運動錯覚が報酬系神経回路に及ぼす影響を検証してきた。今後は脳卒中患者にまで対象を広げる価値があると判断できる萌芽的な研究結果を得ることができた。

自由記述の分野

神経生理学

研究成果の学術的意義や社会的意義

本研究は,自己身体映像に対する自己身体化と運動錯覚が報酬系神経回路に及ぼす影響を検証したものである。この研究成果は,脳卒中などの中枢神経障害により感覚運動麻痺を呈する患者のリハビリテーションに当該研究手法を適用した場合の効果機序を解明することにつながり,治療として新しいアプローチを開拓できる。このように本研究は,脳卒中などの中枢神経障害により感覚運動麻痺を呈する患者のリハビリテーション,あるいはスポーツなどで運動学習する過程において,ヒトが“報酬”を感じることの本質を科学的に理解するための一助となる。

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公開日: 2024-01-30  

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