研究課題/領域番号 |
20K20515
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研究種目 |
挑戦的研究(開拓)
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
中区分9:教育学およびその関連分野
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研究機関 | 新潟大学 |
研究代表者 |
天野 達郎 新潟大学, 人文社会科学系, 准教授 (60734522)
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研究分担者 |
細川 由梨 早稲田大学, スポーツ科学学術院, 准教授 (30822829)
檜皮 貴子 新潟大学, 人文社会科学系, 准教授 (50463948)
井上 芳光 大阪国際大学, その他部局等, 名誉教授 (70144566)
国正 陽子 新潟大学, 人文社会科学系, 助教 (20804355)
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研究期間 (年度) |
2020-07-30 – 2024-03-31
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キーワード | 発達 / 熱中症 / 汗腺 / イオントフォレーシス / 体水分 / 尿浸透圧 / 教育動画 / 汗の役わり |
研究成果の概要 |
本研究は自律性及び行動性体温調節の発達過程の解明と熱中症予防に向けた教材作成を目的として実施した。得られた主な知見は1)自律性体温調節の一つである汗腺機能の発達様相が6~23歳450名を対象とした薬理的発汗検査から明らかになったこと,2)子どもの体水分特性が明らかになったこと,3)子どもの飲水意識が明らかになったこと,4)行動性体温調節との関連で子どもは自身の体水分状態を適切に知ることができないこと,5)水分摂取や発汗に関する教育動画を開発してその効果を実証することができたこと,などがある。なおこれらの知見は年代別に解析することで,発達過程によってどのように変化するのか検証した。
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自由記述の分野 |
環境生理学
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
子どもの熱中症は学校現場の深刻な課題の一つになっている。子どもの熱中症予防の難しさは,子どもの自律性体温調節機能や熱中症の予防行動を引き起こす判断力や行動性体温調節の発達が年齢や個人によって大きく異なることがある。また,地域,あるいは究極的には同じ地域でもその子どもがいる局所によって,熱中症リスクは変わってくる。これらの問題を解決するためには,子どもの自律性や行動性の体温調節機能の発達過程を明らかにしたり,子どもが自分自身で熱中症予防行動を惹起する教育教材の開発が重要となる。本研究はこれらの課題について一定の進歩を得たことから,社会的・学術的に大きな意義があると考えられる。
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