研究課題/領域番号 |
20K20576
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研究機関 | 愛媛大学 |
研究代表者 |
久米 崇 愛媛大学, 農学研究科, 准教授 (80390714)
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研究分担者 |
時田 恵一郎 名古屋大学, 情報学研究科, 教授 (00263195)
清水 克之 鳥取大学, 農学部, 教授 (10414476)
松田 浩敬 東京農業大学, 農学部, 准教授 (50451901)
福永 真弓 東京大学, 大学院新領域創成科学研究科, 准教授 (70509207)
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研究期間 (年度) |
2020-07-30 – 2024-03-31
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キーワード | 地域環境知 / 節水灌漑 / 乾燥地 / ICT / AI |
研究実績の概要 |
研究1年目の2020年度は、新型コロナウィルスの世界的な感染拡大のため、予定していた海外渡航がすべて実施不可能となった。その結果、研究グループで設定した3つのテーマの研究について、その大半が実行不可能となった。 研究は、現地とのSNS等を通じた打ち合わせ、既存データ整理、文献調査を主として可能な範囲内で実施した。各テーマの研究内容は次の通りである。 テーマ1:調査圃場における土壌および灌漑に関する現地調査は実施できなかった。しかし、これまで取得した地域環境知による節水メロンかんがいのデータ整理を行い、収量と土壌水分量・灌漑水量の関係を明らかにすることが出来た。社会ネットワーク調査は、女性の社会進出と携帯電話の普及率の関係に注目し、現地研究協力者を通じて簡単な聞き取り調査を行った。その結果、女性の携帯電話所有率は年代によって差があるものの概ね所有が認められ、メッセージ等を通じた女性社会のネットワークを構築していることが明らかになった。 テーマ2:インタビュー、現地踏査による地域環境知の収集については、トルコへの渡航が出来なかったため実施していない。ICTによる地域環境知の発掘・収集についても、現地の農家との関係構築が出来ていない状態なので、実施が出来ていない。 テーマ3:基礎的経済データの収集について、インターネット上にあるトルコ政府発表の基礎的な統計データの収集を行った。現地におけるインタビュー調査・アンケート調査によるデータ収集は出来ていない。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
研究の進捗が遅れている理由は、新型コロナウィルスの世界的な感染拡大により、日本側研究者による現地への渡航が出来なかったことが最も大きい原因としてあげられる。また、トルコ側の研究協力者についてもトルコ国内の移動が制限され、調査地域における現地調査が出来なかったことも原因としてあげられる。
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今後の研究の推進方策 |
新型コロナウィルスの感染拡大および収束状況を常に監視しながら、日本側はトルコへの渡航を、トルコ側は調査地域への移動の可能性を探り続ける。そして、渡航、移動が可能になり次第スケジュールを調整し、現地調査を実施しする。 今後は、リモート会議やSNSを通じて研究を進めるための会議を日本側とトルコ側の双方が行う。調査地にある専門学校等の学生をアルバイトで雇い、調査を実施することが可能かどうかを検討する。
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次年度使用額が生じた理由 |
当該助成金が生じた状況は、新型コロナウィルスの世界的な感染拡大により、研究の大半が実施できなかったことによる。 翌年度分と併せた使用計画は、ウィルス感染状況を精査しながら、現地への海外渡航の機会をうかがい、渡航ができる状況になったら迅速にスケジュールを調整し、渡航を行う。また、現地の研究協力者に謝金を支払い、現地調査の一部を委託する。現地の専門学校生等に調査の一部を委託するなどして、謝金として助成金を有効に利用するなどの計画を検討している。
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