研究課題
挑戦的研究(開拓)
原核生物のCRISPR-Cas獲得免疫機構に関与するCRISPR-Cas複合体は、ガイドRNAと相補的な標的核酸を認識し切断するため、ゲノム編集など様々なテクノロジーに応用されている。本研究課題では、Cas12k、Cas13bt3、Cas7-11、Cas7-11-Csx29などのCRISPR-Cas複合体の構造機能解析を推進し、その多様な作動機構を解明した。さらに、IscBの構造機能解析から、CRISPR-Cas9の分子進化の可視化に成功した。
構造生物学
本研究において決定した複数のCRISPR-Cas複合体の立体構造と、それらに基づく機能解析の結果、新たな作動メカニズムが明らかになった。したがって、本研究成果により、CRISPR-Cas酵素の多様性に関する理解が大きく推進した。さらに、本研究で得られた構造情報は新規の技術開発の基盤として期待される。