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2022 年度 研究成果報告書

感染症としての関節リウマチ発症機構の解明

研究課題

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研究課題/領域番号 20K20595
研究種目

挑戦的研究(開拓)

配分区分基金
審査区分 中区分49:病理病態学、感染・免疫学およびその関連分野
研究機関大阪大学

研究代表者

竹田 潔  大阪大学, 大学院医学系研究科, 教授 (20309446)

研究期間 (年度) 2020-07-30 – 2023-03-31
キーワード関節リウマチ / 腸内細菌
研究成果の概要

関節リウマチ患者の糞便から単離したP. copri(RA-P. copri)が、健常人由来P. copri (HC-P. copri)より重篤な関節炎マウスモデルで惹起した。RA-P. copriは樹状細胞を強く活性化しTh17細胞を多く誘導したwhole genome sequenceを実施し、RA-P. copri株には、約100 kbのゲノム領域が挿入されていることが明らかになった。このゲノム領域は、ドランスポゾンに特有の配列を有していた。これらの結果から、RA-P. copriは、水平伝播により本領域を獲得していることが明らかになった。

自由記述の分野

免疫学

研究成果の学術的意義や社会的意義

本研究により、関節リウマチ患者には、関節炎を強く誘導するP. copri(RA-P. copri)が腸管内に多く定着していること、RA-P. copriには、健常人のP. copri (HC-P. copri)にはないゲノム領域が挿入されていることを見出した。本領域はHC-P. copriには存在しないことから、病原性を担っていることが示唆された。以上の結果は、関節リウマチが病原性を有するプレボテラ菌の腸管内定着(感染)により発症することを示しており、今後、本病原性プレボテラ菌を標的とした関節リウマチの治療、予防法の開発につながるものと考えられ、その学術的、社会的意義は大きいものと考えられる。

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公開日: 2024-01-30  

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