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2022 年度 研究成果報告書

高精度XAFSを多階層陸生生物群に応用した遺伝子変異に依らない新規金属耐性機構

研究課題

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研究課題/領域番号 20K20633
研究種目

挑戦的研究(開拓)

配分区分基金
審査区分 中区分63:環境解析評価およびその関連分野
研究機関北海道大学

研究代表者

中山 翔太  北海道大学, 獣医学研究院, 准教授 (90647629)

研究分担者 藤森 崇  龍谷大学, 先端理工学部, 准教授 (20583248)
中田 北斗  北海道大学, 獣医学研究院, 博士研究員 (60815273)
銅谷 理緒  北海道大学, 獣医学研究院, 学術研究員 (00934415)
研究期間 (年度) 2020-07-30 – 2023-03-31
キーワード金属耐性機構 / 動物種差 / 毒性発現 / XAFS解析
研究成果の概要

高濃度の鉛に暴露されても毒性影響が顕在化しない陸生動物におけるメカニズム解明のため、鉛や硫黄の化学形態解析に注目して、大型放射光施設のXAFS解析を環境毒性学分野において応用し成果を挙げた。野生のラット、トカゲ、ニワトリ、イヌにおける肝臓、腎臓、心臓、脳、肺、脾臓、筋肉、胃・小腸・大腸の内容物、および糞便における鉛形態の違いや、消化器系や体内へ吸収された際の鉛化学形態の変化に関する精緻な知見を初めて得た。チオール基と結合した鉛と類似したスペクトルを示し、肝臓が重金属の解毒/排出機構においてグルタチオン等の分子を介して重要な役割を果たすことを反映していると考えられた。

自由記述の分野

毒性学、環境毒性学

研究成果の学術的意義や社会的意義

鉛の高濃度蓄積による毒性影響が発現しない個体における耐性機構解明のために、スペクトルに結合元素や酸化状態ごとに違いが現れやすい硫黄にも着目して解析を行うことで、微細な構造に着目する必要のある鉛のスペクトル解析から得られた暴露経路の推定を補強できることが明らかになった。この手法は他の動物種や地域の研究でも応用可能であり、世界規模で問題となっている金属汚染における汚染経路解明の新たな手法としての応用が期待される。

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公開日: 2024-01-30  

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