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2023 年度 研究成果報告書

ゾミア的空間の地球史にむけたプレリサーチ:非人間中心主義的転回への人類学的応答

研究課題

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研究課題/領域番号 20K20728
研究種目

挑戦的研究(萌芽)

配分区分基金
審査区分 中区分4:地理学、文化人類学、民俗学およびその関連分野
研究機関徳島大学

研究代表者

内藤 直樹  徳島大学, 大学院社会産業理工学研究部(社会総合科学域), 准教授 (70467421)

研究分担者 片岡 樹  京都大学, アジア・アフリカ地域研究研究科, 教授 (10513517)
岩佐 光広  高知大学, 教育研究部人文社会科学系人文社会科学部門, 教授 (20549670)
石川 登  京都大学, 東南アジア地域研究研究所, 教授 (50273503)
研究期間 (年度) 2020-07-30 – 2024-03-31
キーワードランドスケープ / ゾミア的空間 / 統治 / フェラルなもの / 流通 / 世界農業遺産 / 大地 / 時間
研究成果の概要

景観とは、自然あるいは人工的な環境と人間の関係について考える研究において欠かせない対象である。そもそも景観とは、それを創り、棲まう人間と人間以上の存在そして主観と客観との動的な混成物である。
本研究は、①人間・異種生物・物質による活動とその連関の積み重ねが、産業資本主義社会における日本の山村景観を生成してきたことを明らかにするとともに、②その歴史的な動態を理解し、人類学的に介入するための視点と方法論を提示した。そのために過疎化が進行する日本の山村景観の生成に関わる近世以降の多様なアクターに注目しそれらの絡まり合いを異分野の研究者と民族史/誌的に記述する方法論を確立した。

自由記述の分野

文化人類学

研究成果の学術的意義や社会的意義

近年のフェミニスト民族誌、政治生態学および歴史生態学や景観生態学の影響を受けた景観研究の文脈では、国家や資本の論理による他者の管理や操作と、そうした関係性を無化しようとする異種を含めた諸アクターによる活動のせめぎ合いのなかで景観が生成される動態を捉えようとする試みがある。
本研究では、これまでの景観人類学的な議論に、①アクター:これまで顧みられなかったような異種生物や物質を含めた諸アクターによる多様な利益に関わる諸活動や、②タイムスケール:人間と環境の相互作用から、環境の物質的特性が生産される歴史に注目する視点を加え、日本における山村景観の生成の動態を捉えなおす民族史/誌的な記述をおこなった。

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公開日: 2025-01-30  

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