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2023 年度 研究成果報告書

ハンセン病療養所における生と再生――個人情報保護とアーカイヴ化の可能性

研究課題

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研究課題/領域番号 20K20737
研究種目

挑戦的研究(萌芽)

配分区分基金
審査区分 中区分4:地理学、文化人類学、民俗学およびその関連分野
研究機関四天王寺大学

研究代表者

田原 範子  四天王寺大学, 人文社会学部, 教授 (70310711)

研究分担者 岩谷 洋史  姫路獨協大学, 人間社会学群, 講師 (00508872)
伊地知 紀子  大阪公立大学, 大学院文学研究科, 教授 (40332829)
白石 壮一郎  弘前大学, 人文社会科学部, 准教授 (80512243)
研究期間 (年度) 2020-07-30 – 2024-03-31
キーワード国立ハンセン病療養所 / 松丘保養園 / アーカイヴ実践 / メモリーワーク / プラットフォーム構築 / 甲田の裾 / ふきのとうの会 / ばっけ通信
研究成果の概要

(1)ハンセン病にかかわる人びとの歴史と記憶の次世代への継承、(2)アーカイヴ実践にかかわるプラットフォーム構築、(3)これらの研究成果の一般社会への還元である。
具体的には(1)『甲田の裾』電子図書室を活用し、弘前大学・人文社会学部の学生たちが松丘保養園の人びとの生を学び、ハンセン病の歴史的社会的背景を継承した。(2)松丘保養園自治会とハンセン病にかかわる人びとや団体との交流をとおして、アーカイヴ実践にかかわる議論を行うプラットフォーム「ふきのとうの会」を構築した。(3)ホームページを公開し、季刊誌『ばっけ通信』を発行して、松丘保養園内の人びとと関係諸団体に研究成果の還元を図った。

自由記述の分野

社会人類学

研究成果の学術的意義や社会的意義

学術的意義は、排除や差別の歴史が刻まれた社会性・公共性のあるデータのアーカイヴ実践にかかわる課題を明らかにしたことである。個人や家族のプライバシーを保護しながら、一人一人の生に光を当てて歴史に向き合う方法は、国立ハンセン病療養所の自治会と療養所職員の意向、その地域社会と地方公共団体、関係諸団体との連携のなかで形作られるものである。
社会的意義は、ハンセン病にかかわる関係諸団体や諸組織、ミュージアムと交流する事をとおして、ハンセン病にかかわる歴史的社会的記録や記憶を弘前大学や大阪市立大学(現大阪公立大学)などの学生に継承した事、そして歴史をめぐる議論のプラットフォームを構築した事である。

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公開日: 2025-01-30  

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