研究課題
挑戦的研究(萌芽)
本研究は,法的判断において「議論」が果たしている/果たしうる役割について,実定法各分野(公法・私法・訴訟法)の研究者と議論学研究者との学際的協働によって探求し,法学における「良い議論」のあり方を示すことを目的とした。各分野共通の議論のあり方に関する知見を踏まえた上で、法廷における議論の制度的制約(対審構造と当事者主義という訴訟法的枠組)と法学研究者による議論の制度的制約(専門ジャーナルや解釈共同体のあり方)が、法的議論をどのように規定しているかを分析することを試みた。
行政法、都市・土地法
本研究は実定法各分野の研究者と議論学研究者との学際的協働により法的判断における「良い議論」のあり方を検討しようとした点で学術的独自性と社会的意義を有する。2023年2月には公開ワークショップ「法的議論におけるメタファの意義」を開催し、その成果の一端を公表した。今後研究期間全体を通じた研究成果を、連載企画として公表していく予定である。