研究実績の概要 |
本研究課題は、国際的な文化財取引の規制に関する検討を通じて、法学分野における数理モデル応用のための方法論について考察するものである。令和3年度の研究活動では、研究成果の公表を進めた。 まず、令和2年度中に第14回国連犯罪防止刑事司法会議(京都コングレス)で研究代表者が企画・運営したセッション「文化財越境移動規制:刑法と私法の協働」を基に進めた研究成果を、令和3年度には論文として公表した(Ren Yatsunami, A Methodological Consideration on International Trafficking of Cultural Property: An Approach from Bayesian Statistics, Gdansk Legal Studies, 28-46, 2021, no.2 (Cultural Heritage Law), 2021)。 次に、異なる法制度間のシナジーについて検討するための方法論的検討を進め、国際シンポジウムにおける報告(Ren Yatsunami, Impact of COVID-19 in International Heritage Law: Reconsidering Synergy between Institutions, 2nd SNU-Kyushu Joint Symposium: Satellite Session 8 "Tackling Legal Issues in the Age of Global Health Crisis":令和3年6月24日)、及び、国内研究会における報告(八並廉「文化財の輸出入規制に関する方法論的検討:制度間のシナジーについて」令和3年度育志賞研究発表会:令和4年3月2日)を通じて、成果の一部を公表した。
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