• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2023 年度 実績報告書

紛争解決における手続き的公正:迷惑施設の受容に関する実証研究

研究課題

研究課題/領域番号 20K20750
研究機関名古屋大学

研究代表者

岡田 勇  名古屋大学, 国際開発研究科, 教授 (00650649)

研究期間 (年度) 2020-07-30 – 2024-03-31
キーワード社会ライセンス / 手続的公正 / 鉱山開発 / ペルー / サーベイ実験
研究実績の概要

2023年度は、ペルー4州における大規模サーベイ実験を実施し、その成果を報告する機会を得たのち、英文ジャーナルに投稿することができた。総じて期待していた通りの成果を上げることができた。
2023年4月より、ペルーのIPSOS-Apoyo社と連携をとり、コンジョイント実験のデザインを練りつつ、9月の実査開始に向けて準備を進めた。8月までにコンセプトペーパーをまとめ、複数の有識者に確認を依頼した。その上で8月下旬にペルーに渡航し、パシフィコ大学鉱業サステナビリティ研究センター(Centro de Estudios en Mineria y Sustenabilidad)にてサーベイ実験案を報告し、有益なコメントを得ることができた。それらを踏まえて8月下旬にはペルーのリマ市郊外でパイロットサーベイを行い、実験デザインが期待した効果を持つとの感触を得た。9月-10月に実査を行ったところ、調査会社の側で実験処理の一部に不具合が見つかったため、10月-11月に追加的に実査を行い、2000を超えるサンプルを得ることができた。
11月以降、調査結果を踏まえてコンセプトペーパーを論文原稿にアップグレードした上で、複数の有識者にコメントを得るとともに、2024年1月8日にはJapan Society for Quantitative Political Science (JSQPS)にて研究報告を行い、コンジョイント実験の分析を改善させた。その後、2024年1月末までにペーパーを完成させ、英文ジャーナルに投稿した。2024年4月現在、ジャーナルからの査読結果待ちである。
コンジョイントデザインを含むサーベイ実験の結果は期待した質を有しており、実験が示す結果も大変興味深いものである。日本の政府系機関および民間企業からも関心が高く、JSQPSでも社会科学研究の社会実装例として期待できるとの声があった。

  • 研究成果

    (6件)

すべて 2024 2023 その他

すべて 国際共同研究 (1件) 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 2件) 学会発表 (2件) (うち国際学会 2件、 招待講演 1件) 学会・シンポジウム開催 (1件)

  • [国際共同研究] Universidad del Pacifico(ペルー)

    • 国名
      ペルー
    • 外国機関名
      Universidad del Pacifico
  • [雑誌論文] 第3章 新自由主義レジームと地方分権化の中での社会紛争の政治2024

    • 著者名/発表者名
      岡田勇
    • 雑誌名

      『現代ペルーの政治危機:揺らぐ民主主義と構造問題』国際書院

      巻: - ページ: 123-144

    • 査読あり
  • [雑誌論文] 第6章 2022年末以降の政治危機の中で顕在化した構造的問題2024

    • 著者名/発表者名
      岡田勇
    • 雑誌名

      『現代ペルーの政治危機:揺らぐ民主主義と構造問題』国際書院

      巻: - ページ: 199-216

    • 査読あり
  • [学会発表] Do Procedures Matter to Social Acceptance of Mining? Conjoint Experiment in Peru2024

    • 著者名/発表者名
      Isamu Okada
    • 学会等名
      The Japanese Society for Quantitative Political Science
    • 国際学会
  • [学会発表] Justicia procesal en la licencia social para operar (LSO) de la mineria2023

    • 著者名/発表者名
      Isamu Okada
    • 学会等名
      CEMS Seminar, Universidad del Pacifico
    • 国際学会 / 招待講演
  • [学会・シンポジウム開催] CEMS special seminar at Universidad del Pacifico2023

URL: 

公開日: 2024-12-25  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi