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2022 年度 実施状況報告書

AFNをもつ当事者からのボトムアップによる新しい地域防災体制の構築に向けて

研究課題

研究課題/領域番号 20K20776
研究機関大阪大学

研究代表者

渥美 公秀  大阪大学, 大学院人間科学研究科, 教授 (80260644)

研究分担者 石塚 裕子  大阪大学, 大学院人間科学研究科, 講師 (80750447)
研究期間 (年度) 2020-07-30 – 2024-03-31
キーワードAFN / 小さな声 / 参加の場 / 見えにくい障害 / ボトムアップ
研究実績の概要

今年度はようやく海外調査に赴くことができたので、これまでに得ていた情報をもとにカリフォルニア州北部およびベイアリアの災害時支援団体と障害者自立生活センターを訪問し、AFNを見据えた実践活動を調査するとともに、自然災害に対してAFNのある方々を訪問する活動現場に同行して、概念としてのAFNがどのように適応されているのか、また、どのような活動からAFNという概念が生まれ、また変容しているのかということについて調べることができた。AFNについては、その後、アメリカでもカリフォルニア州以外に、ワシントンDCにある緊急事態管理庁(FEMA)を起点としても広がりつつある現在進行形の概念であることをオンラインセミナーで学んだ。現場調査を来年度に持ち越すこととした。その結果、AFNを国内のモデル地区に持ち込むことも来年度の課題とした。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

コロナ禍で現地調査が遅れたこと、また、調査地が拡大したことからその実施を見送ったことなどから、全体の進捗状況は上記のように判断した。

今後の研究の推進方策

海外調査を完了するのと並行して、モデル地区として候補に挙げていた地区の人々との対話を重ね、AFNに基づくボトムアップ形式の防災体制の構築の準備を整えたところで本研究を終えることになる。本研究で得られた現場調査の知見、モデル地区での実践、そして、これまで蓄積してきた理論的検討を踏まえてより新しい防災体制の構築に向けた研究プロジェクトを立ち上げて推進する計画である。

次年度使用額が生じた理由

コロナ禍により海外調査(期間・時期)および国内のモデル地区への往還が制限されたことが理由であり、来年度に使用して完了する。

  • 研究成果

    (6件)

すべて 2023 2022

すべて 雑誌論文 (4件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (2件)

  • [雑誌論文] 尊厳ある縮退に関する理論的準備と展望2023

    • 著者名/発表者名
      渥美公秀・石塚裕子
    • 雑誌名

      未来共創

      ページ: -

  • [雑誌論文] バリアフリー計画学の到達点と新たな射程2022

    • 著者名/発表者名
      石塚裕子
    • 雑誌名

      土木学会論文集D3(土木計画学)

      巻: 78 ページ: II_315~II_326

    • DOI

      10.2208/jscejipm.78.6_II_315

    • 査読あり
  • [雑誌論文] ウィズコロナ時代に考えておきたいこと2022

    • 著者名/発表者名
      渥美公秀
    • 雑誌名

      総研リポート

      巻: 21 ページ: 1-8

  • [雑誌論文] 災害後対策と防災ー災害ボランティアの視点から2022

    • 著者名/発表者名
      渥美公秀
    • 雑誌名

      Ban

      ページ: -

  • [学会発表] 防災活動を継続するための地区防災計画の役割ー藤井寺市小山地区・船橋地区・西古室2丁目地区を事例にー2023

    • 著者名/発表者名
      石塚裕子・渥美公秀
    • 学会等名
      地区防災計画学会第9回大会
  • [学会発表] AFNの概念を援用した『楽しむ』ための合理的配慮:知的障害のある方を中心に2022

    • 著者名/発表者名
      石塚裕子
    • 学会等名
      第66回土木計画学研究発表会

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公開日: 2023-12-25  

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