• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2020 年度 実施状況報告書

移民が書く移民史のためのアクションリサーチ:在日ペルー人のデカセギ30年史の試み

研究課題

研究課題/領域番号 20K20777
研究機関早稲田大学

研究代表者

樋口 直人  早稲田大学, 人間科学学術院, 教授 (00314831)

研究分担者 稲葉 奈々子  上智大学, 総合グローバル学部, 教授 (40302335)
研究期間 (年度) 2020-07-30 – 2023-03-31
キーワードペルー人 / デカセギ / 日系人 / 在日外国人 / 移民
研究実績の概要

本年度は、コロナ下で在日ペルー人の結社活動自体が休眠ということもあり、広く人を集めるようなワークショップは行えなかった。その代わりに、2022年度中には研究成果となる書籍を刊行するべく、以下のようなことを行った。
1.オンラインでの研究会を行ったほか、稲葉と樋口が真岡市と伊賀市を訪問し、打ち合わせを行った。その結果として、2を決定した。
2.研究協力者として、以下の方たちとチームを組織し、以下のような分担を決めた。ハイメ・タカハシ(真岡市国際交流協会、真岡から始まったデカセギ者受け入れの歴史)、エドアルド・アサト(ジャーナリスト、在日ペルー人のセレブリティ)、小波津ホセ(獨協大学非常勤講師、移民二世と家族関係)、ロサ・メルセデス・オチャンテ・ムライ(桃山学院教育大学、在日ペルー人とカトリック教会、とりわけペルーに固有のカトリック行事であるセニョール・デ・ロス・ミラグロスの次世代への継承問題)、カルロス・オチャンテ(奈良学園大学、在日ペルー人の音楽活動、特に三重県で有名なフォルクローレバンドを主催していた父親との関連で)。これに研究代表者の樋口が労働と社会移動、稲葉がジェンダーの問題を扱うことで、在日ペルー人のデカセギの歴史を描くこととなった。
3.現在は集団で巡検をすることがかなわないが、今年度中に出張が可能な状況になり次第、西日本在住のオチャンテ兄弟が真岡や伊勢崎を訪問、北関東在住のタカハシやアサトが伊賀を訪問して相互のペルー人コミュニティを接触する。また、ペルー人の多くのルーツがあり、結社活動もある沖縄で調査を行うことを決定した。さらに、スペイン語→日本語、日本語→スペイン語の翻訳を、カルロス・オチャンテが行なうこととなった。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

コロナ下で出張が制限されたこと、一定数の人が集まる集会ができなかったことにより、具体的な声を吸収する作業ができなかった。

今後の研究の推進方策

各自が資料収集などでできることを、行動制限があるうちには行う。ワクチン接種がいきわたって行動できるようになったら、全員での顔合わせや集会を開催する。

次年度使用額が生じた理由

コロナ下の状況で、出張や集会開催ができなかったため。これについては、コロナ明けを待って集中的に使う予定。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2020

すべて 雑誌論文 (2件) (うち国際共著 1件、 査読あり 1件、 オープンアクセス 1件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] 多文化共生と排外主義 ――排外主義との対峙をめぐる2つの論理2020

    • 著者名/発表者名
      樋口直人
    • 雑誌名

      理論と動態

      巻: 13 ページ: 52-67

    • 査読あり
  • [雑誌論文] The third round of migrant incorporation in East Asia: An introduction to the special issue of friends and foes of multicultural East Asia2020

    • 著者名/発表者名
      Yuki Asahina and Naoto Higuchi
    • 雑誌名

      Journal of Contemporary Eastern Asia

      巻: 19 ページ: 2020

    • DOI

      10.17477/jcea.2020.19.2.001

    • オープンアクセス / 国際共著
  • [学会発表] エスニック・ビジネスはいかなる条件下で成立するのか -日本におけるエスニック・ニッチの変容、1980-20152020

    • 著者名/発表者名
      樋口直人
    • 学会等名
      日本社会学会

URL: 

公開日: 2021-12-27  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi