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2023 年度 実績報告書

移民が書く移民史のためのアクションリサーチ:在日ペルー人のデカセギ30年史の試み

研究課題

研究課題/領域番号 20K20777
研究機関早稲田大学

研究代表者

樋口 直人  早稲田大学, 人間科学学術院, 教授 (00314831)

研究分担者 稲葉 奈々子  上智大学, 総合グローバル学部, 教授 (40302335)
研究期間 (年度) 2020-07-30 – 2024-03-31
キーワード移民 / デカセギ / 社会移動 / 在日外国人 / 外国人労働者 / 歴史
研究実績の概要

本年度は、これまでの研究のまとめにあたる書籍の刊行に注力した。日本語とスペイン語で同内容をバイリンガル書籍としてまとめるため、翻訳と編集作業に時間がかかるため、はやめに作業を進めることとした。今年度の研究費のほとんどは、翻訳やスペイン語のネイティブチェックに要する経費、および研究成果の還元とフィードバックを得ることを目的とした、書籍の購入と発送経費にあてられている。
結果的に、代表者、分担者、協力者の全員が執筆し、『ペルーから日本へのデカセギ30年史 Peruanos en Japon, pasado y presente』を2024年2月に刊行した。その内容は、ペルーからのデカセギの最初の拠点となった栃木県真岡市からみたデカセギの変遷、ペルー人の事件史、労働市場の変遷、アソシエーションの変遷、カトリック(とりわけ「奇跡の主」行事)の変遷、在留資格がないペルー人、あるデカセギ者の経験という7章からなる。
この過程で、樋口と小波津ホセは関東社会学会で書籍の内容を報告し、フィードバックを得た。また、書籍が刊行される直前に、コミュニティへの還元のために、三重県伊賀市でシンポジウムを開催した。これは、伊賀という高等教育機関のない地方都市で開催したにもかかわらず、70名の参加をみて参加者の反応もきわめてよく、大きな成功を収めることができた。書籍の刊行とシンポジウムは、複数のスペイン語メディアで取り上げられ、ペルーの日系新聞でも複数回取り上げられるなど、アクションリサーチとしての役割は十分果たしたと考える。

  • 研究成果

    (5件)

すべて 2024 2023

すべて 学会発表 (4件) 図書 (1件)

  • [学会発表] 在日ペルー人の仕事の変遷:Evolucion de la situacion laboral de los peruanos en Japon2024

    • 著者名/発表者名
      樋口直人
    • 学会等名
      シンポジウム 「ペルーから日本へのデカセギ30年史」
  • [学会発表] 在留資格がないペルー人2024

    • 著者名/発表者名
      稲葉奈々子
    • 学会等名
      シンポジウム 「ペルーから日本へのデカセギ30年史」
  • [学会発表] ペルーからのデカセギ30年史をめぐる社会学的分析―(2)職業と労働市場の推移2023

    • 著者名/発表者名
      樋口直人
    • 学会等名
      関東社会学会
  • [学会発表] 外国人参政権の未来を原点に戻って考える2023

    • 著者名/発表者名
      樋口直人
    • 学会等名
      在日大韓民国民団人権擁護委員会
  • [図書] ペルーから日本へのデカセギ30年史:Peruanos en Japon, pasado y presente2024

    • 著者名/発表者名
      ハイメ・タカハシ, エドゥアルド・アサト, 樋口直人, 小波津ホセ, オチャンテ, 村井・ロサ・メルセデス, カルロス・オチャンテ, 稲葉奈々子
    • 総ページ数
      352
    • 出版者
      インパクト出版会
    • ISBN
      978-4755403453

URL: 

公開日: 2024-12-25  

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