研究課題
挑戦的研究(萌芽)
本研究では,4~10歳の子どもが日常生活でどのようなデジタルテクノロジーをどのように使用しているのかについて,家庭内で撮影された映像に基づいた観察を通して具体的に明らかにしようとした。30家庭の映像が収集され,詳細な行動観察が実施された。その結果,従来は必ずしも明らかになっていなかった幼児・児童によるデジタルテクノロジーへの関与形態が具体的に示された。
教育心理学
従来,デジタルテクノロジーと子どもの関係は,前者が後者に何らかの影響を与えるかどうかという観点から検討されてきた。例えば,スマホの使用時間が勉強時間や睡眠に与える影響などが注目されてきた。しかし,現代社会は多様なテクノロジーに支えられて機能しているため,子どももまたデジタルとリアルのハイブリッドな存在として理解できる。本研究はそうした存在としての子どもを具体的に記述した先駆的な取組みだと言える。