外国人児童生徒が散在し、日本語指導の専門人材もいない宮城県内で行った本研究の成果は以下の5点である。①現状の調査、②モデル校を中心とした学校・子ども・教員・外部支援者をつなぐ支援の体制づくり、③子どもの指導に当たる教員・外部支援者・学校外の支援者が課題や実践を共有する場としての遠隔ネットワークの構築、④教員を目指す学生による子どもの日本語・学習の遠隔支援、⑤子ども支援の経験が浅い支援者向けの「支援の手引き」の作成、である。当初予定していた、学校を対象とする遠隔支援はできなかったが、本研究では、学校、教員、子ども、保護者、専門家、外部の支援者とをつなぐ新たな遠隔支援モデルを構築することができた。
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