研究課題/領域番号 |
20K20803
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研究機関 | 山形大学 |
研究代表者 |
鈴木 宏昭 山形大学, 地域教育文化学部, 准教授 (90581843)
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研究分担者 |
片平 克弘 筑波大学, 教育推進部, 特命教授 (70214327)
栗山 恭直 山形大学, 理学部, 教授 (50225273)
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研究期間 (年度) |
2020-07-30 – 2023-03-31
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キーワード | 理科実験 / 事故防止 / リスクアセスメント / プログラム開発 |
研究実績の概要 |
本研究は、小学校理科教育における観察や実験に関する新しい安全指導モデルを 開発しその有効性を実証的に解明する。そのため、これまでの理科教育学研究における観察や実験の安全指導が、いかなる制度のもと、どのように実施されているかを探るとともに、それらのモデル授業の実践事例に即して安全指導の特質を解明する。その上で、日本の小学校理科教育における観察や実験に関する革新的な安全指導のモデルを開発し、実証的に検討する。 令和3年度(2年目)では、1年目から引き続き、主に文献調査から、欧米(米国、英国等)の小学校における安全指導に関する基本的枠組み(内容選択および内容構成・教材・実践方法)を解明するため、米国・英国等の文献調査を行い、安全指導に関する教材の特徴をまとめた。具体的には、日本の小学校理科教科書(主要3社)における安全指導の特質を、小学校6年生単元「水溶液の性質」を事例に分析した。また、米国の中等教育段階の科学教科書及び科学教材における安全指導の特質をまとめた。また、日本の理科教育事情に対応させたカリキュラムモデル開発のための基礎調査として、日本の小学校で発生した理科実験事故等に関する質問紙を開発した。今後、これらの結果を踏まえて、日本の理科安全指導に関するカリキュラムモデル開発や教育プログラムおよび教材開発を実施していきたい。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
新型コロナウイルスの感染症拡大の影響により、当初計画にて実施予定であった米国における安全指導に関して理科授業(実習を含む)を参観、現地教員や研究者と研究協議といったフィールド調査を実施することが引き続き困難であった。
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今後の研究の推進方策 |
新型コロナウイルスの感染症拡大の影響により、当初計画にて実施予定であった海外調査が実施できなかった。そのため、文献調査およびオンライン調査に切り替えた。それらについては、研究の展開を踏まえて、代替措置を検討しながら令和4年度以降に実施する予定である。
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次年度使用額が生じた理由 |
新型コロナウィルス感染症拡大の影響により、残念ながら、学校における実態調査を実施することができなかった。それらについては、研究の展開を再検討した上で、令和4年度(3年目)以降に実施することを検討したい。
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