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2023 年度 研究成果報告書

東欧における武道の教育力による国際開発

研究課題

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研究課題/領域番号 20K20809
研究種目

挑戦的研究(萌芽)

配分区分基金
審査区分 中区分9:教育学およびその関連分野
研究機関筑波大学

研究代表者

酒井 利信  筑波大学, 体育系, 教授 (40281711)

研究期間 (年度) 2020-07-30 – 2024-03-31
キーワード武道 / 教育 / 東欧 / 精神性
研究成果の概要

本研究は、東欧における武道の教育力に関するものであり、研究成果として特筆すべきは、日本における武道教育のロジックを整理し、これが東欧におけるユーゴスラビア紛争時の兵士が戦後陥った精神的障害を武道実践により克服した事例と共通性があり、東欧において武道教育が機能することを明らかにした点である。
更に、日本においては武道の精神性に芸道的・求道的精神性と倫理・道徳的精神性の二つがあり、現在はこれが同時に存在すると考えられているが、東欧の本事例においては、修行が進むにつれ前者の精神性についで後者の精神性が顕現化するという順序、あるいは芸道的・求道的精神性の内容が深まり進化する過程が明らかになった。

自由記述の分野

武道学

研究成果の学術的意義や社会的意義

海外において人間形成を担ってきたキリスト教の文化圏においてさえ武道による人間形成が可能であること、デカルト以来の心身二元論の世界においてもこの武道思想が機能していたことが明らかとなった点において、学術的新規性が非常に高い。
東欧の事例において修行が進むにつれ芸道的・求道的精神性についで倫理・道徳的精神性が顕現化する、あるいは芸道的・求道的精神性の内容が深まり進化する様子は、敵と命のやり取りをした場面と時間的に近い立ち位置でこの過程・順序を追体験しているとも解され、ここには武道がそもそも殺傷性を目的とした戦いの術であったものが人間形成を目的とする教育へと深化していく過程を説明しうるものである。

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公開日: 2025-01-30  

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