研究課題
挑戦的研究(萌芽)
本研究は、大学の事務組織やそこでの業務がどのように改革され、効果を上げているのか、上げていないのであれば、何がボトルネックになっているのかを明らかにすることを目的に実施した。従来の研究では、スタッフディベロップメント(SD)という言葉に象徴的に表れているように、職員個人の能力開発、成長に関心が向きがちで、それにより事務業務がどのように向上・効率化しているのかといった組織的視点に欠く傾向があった。本研究では職員等に対するアンケート、インタビュー調査からこの点についての解明を行った。
高等教育
大学の事務業務は、学術的な研究対象とみなされてこなかったため、研究蓄積がほとんどない。教育研究活動を支える事務組織やその業務を誰がどのように担っていくかは大学の活動の根幹を支えており、それを明らかにすることには大きな意義がある。実際に大学現場でも大学組織の特徴をふまえた効果的な業務改革への関心が高まっており、本研究はこうした実践的な関心にも応えるものである。