研究課題/領域番号 |
20K20835
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研究種目 |
挑戦的研究(萌芽)
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
中区分9:教育学およびその関連分野
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研究機関 | 鳴門教育大学 |
研究代表者 |
伊藤 直之 鳴門教育大学, 大学院学校教育研究科, 准教授 (20390453)
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研究分担者 |
山川 肖美 広島修道大学, 人文学部, 教授 (40284137)
田中 尚人 熊本大学, 熊本創生推進機構, 准教授 (60311742)
戸田 順一郎 西南学院大学, 商学部, 教授 (80437805)
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研究期間 (年度) |
2020-07-30 – 2024-03-31
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キーワード | シビックプライド / 多様性 / 包摂性 / 学校教育 / 社会教育 / まちづくり / 社会科教育 / フットパス |
研究成果の概要 |
本研究は,社会に開かれた教育課程の実現を見据え,地域に暮らす人々が自発的に地域への愛着を図るべきとするシビックプライド理論に基づき,学校における教科教育と実社会で展開する社会教育の連携のあり方について検討し,両者の接続を図った地域社会形成教育プログラムを開発・実践し,その効果を検証することを目的とした。本研究では,教科教育学と社会教育学,工学・経済学との共同研究を通して,学校教育と社会教育の連携を模索した。複数の実践例を通して,地域に暮らす生活者と外部者の交流を図ることで,生活者には見えにくい気づきと,外部者のさらなる訪問誘発というWin-Winの関係が生み出されることを明らかにできた。
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自由記述の分野 |
教科教育学
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は,異なる親学問を背景にした研究者が協働研究体制を築くことによって,既存の学問体系のブレイクスルーを試みた点にある。これまでの教育学は,社会が大きく変化する中で,社会変革へのインパクトを持つ教育の仕組みや対処を十分に提案できていなかった。それに対して,本研究は,子どもたちの変化のみならず,地域の変化も視野に入れることを提案した。さらに,本研究が第一義に考えるシビックプライドの成果が,多様性と包摂性を担保できることで,持続可能な地域社会構築の契機となり得ることを確認できた。本研究は,学際的アプローチと,豊かな教育実践を通して多様性と包摂性を地域に還元させた点で学術的・社会的意義を有する。
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