研究実績の概要 |
2021年度の主たる研究実績は、下記の3点である。 ①研究成果の社会還元:日本学校改善学会2022(1/22)において、「75歳現役社会における教員のセカンドキャリア論 -日本・米国・英国・フィンランドの比較分析-」と題する特別シンポジウムを開催した。国際比較分析を実施する中で、日本はキャリアが年齢によって説明されるが、その他の国はキャリアが職種・職位・所得等によって説明されることが明らかとなった(キャリア形成において65歳や75歳等の年齢区分意識はない)。 ②2020年度に引き続き、2021年度も、A県の小学校・中学校の全教職員を対象とするWEBアンケートを実施した。小中学校教職員調査は計7,808名を対象として有効回答者数4,664名(有効回収率59.7%)であった。パネルデータを生成することで、20~50歳代に対する60歳代の特徴,正式任用から再任用となった教員の職務態度の変容を記述することができる。 ③教諭から外部人材への移行を促進する講座(履修証明制度:チーム学校スペシャリスト養成講座・75時間)を開発・運用した。2021年度は,15名の受講者が,資格を取得した。60歳以上の者は4名であり,新たなセカンドキャリア開発システムの基盤が構築されつつある。なお,2022年度は,新たにデジタル教材開発プロフェッショナル養成講座(75時間)を設置し,50歳代以降を対象とするICT支援員の育成やICT活用指導力育成の仕組みを開発した。
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