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2021 年度 実施状況報告書

発達障害のある子どものキャリア発達支援に向けた家庭教育プログラムの開発

研究課題

研究課題/領域番号 20K20858
研究機関独立行政法人国立特別支援教育総合研究所

研究代表者

榎本 容子  独立行政法人国立特別支援教育総合研究所, 発達障害教育推進センター, 主任研究員 (00510596)

研究分担者 佐藤 絵 (清野絵)  国立障害者リハビリテーションセンター(研究所), 研究所 障害福祉研究部, 研究室長 (00584385)
坂井 直樹  独立行政法人国立特別支援教育総合研究所, 情報・支援部, 主任研究員 (70824671) [辞退]
井上 秀和  独立行政法人国立特別支援教育総合研究所, 発達障害教育推進センター, 総括研究員 (60846608)
研究期間 (年度) 2020-07-30 – 2023-03-31
キーワード発達障害 / キャリア教育 / 家庭教育 / 教育と福祉の連携 / トライアングルプロジェクト
研究実績の概要

本研究の目的は、発達障害のある子どもの就労を見据え、教育や福祉との連携のもと、学齢期から家庭で取り組めるキャリア発達支援(以下、家庭教育)プログラムを開発することである。目的達成に当たり、2021年度は「プログラム試案の開発」を行うことを主たる目標とした。
新型コロナウイルス感染症の影響から、保護者や企業関係者等への所定の手続きによるインタビュー調査、プログラム協議のための委員会の実施に遅れが生じた。こうした中、卒業後の就労を見据えて学校段階からできることをテーマとした、(1)研究協力者の保護者と現在就労している発達障害当事者、元学級担任とのディスカッション、(2)企業等就労支援者とのディスカッションを進めた。また、プログラム協議のための委員会にて照会する資料の作成のために、(3)2020年度の研究成果を踏まえた、家庭で重視して取り組むべきキャリア発達支援の内容表及び、これに基づく家庭教育プログラム案の作成を進めた。
研究の結果、(1)については、学校段階において就労を見据え様々なことを体験できる機会の設定とその意味付け(本人への分かりやすい説明を含む)の重要性、こうした体験の積み重ねに基づく本人のニーズ形成の重要性等が把握された。(2)については、体験を通じた自己理解と、本人の納得感に基づく自己選択・決定の重要性等が把握された。(3)については、「職業準備性」に関する内容と「基礎的・汎用的能力」の内容を対応付けた上で、特に家庭教育において重要となる内容を、各学校段階別に整理を行った。また、家庭教育(例:調理、皿洗い)を題材とした具体的な実践案の作成を進めた。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

4: 遅れている

理由

新型コロナウイルス感染症の影響から、先方の都合も踏まえ、保護者や企業関係者等への所定の手続きによるインタビュー調査、プログラム協議のための委員会の実施が予定通りに進まなかったため。
研究実績の概要の通り、目標達成に向けた準備状況を高めることはできたことから、2022年度は、これまでに目標達成できていない内容への対応も踏まえ、研究を進めていく。

今後の研究の推進方策

プログラム協議のための委員会については、事前資料を作成した上で参加者に負担がかかりにくい形で進めていく。
また、インタビュー調査については、新型コロナウイルス感染症の流行状況を踏まえながら、対面にて段階的に進めていき、開発プログラムの妥当性を担保するための根拠として活用していく。

次年度使用額が生じた理由

新型コロナウイルス感染症の影響から、先方の都合も踏まえ、2021年度に予定していた、所定の手続きによる保護者や企業関係者等へのインタビュー調査、プログラム協議のための委員会の実施を見送ったため、次年度使用額が生じた。2022年度は、残された目標達成と併せて、研究を進めていく。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2021

すべて 雑誌論文 (1件) 学会発表 (2件)

  • [雑誌論文] 自己理解に対する丁寧な指導・支援が不適応の提言につながる2021

    • 著者名/発表者名
      榎本容子
    • 雑誌名

      実践みんなの特別支援教育

      巻: 579 ページ: 14-17

  • [学会発表] 就労移行段階の意思決定に資するアセスメントに必要な仕組みとは何か(教育から労働への移行における課題として 認識されていること・論点の提示)2021

    • 著者名/発表者名
      武澤友広,古野素子,前原和明,榎本容子,大工智彦
    • 学会等名
      日本職業リハビリテーション学会第48回愛知大会 自主ワークショップ(指定討論者)
  • [学会発表] ライフステージをつなぐ支援ー卒業後の就労を見据えて,小学校段階からできること―2021

    • 著者名/発表者名
      榎本容子,新堀和子,新堀隼,室住秀樹,武澤友広
    • 学会等名
      日本LD学会第30回神奈川大会 大会企画シンポジウム(企画者・司会者)

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公開日: 2022-12-28  

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