本研究では、近年発生可能となった1200テスラ級超強磁場を有効活用すべく、同様の超強磁場で作動する測定手法を開発した。これは電子物性を調査する良い方法である電気抵抗測定手法を2種類、対称性を議論できる超音波測定手法の開発である。更に、300テスラほどの磁場をより簡便に発生できる、シングルターン法による磁場発生技術も開発した。 超強磁場領域での技術開発に加え、100テスラとやや弱い磁場であるが、繰り返し磁場発生できる非破壊型パルス磁場での実験技術を開発した。これはNMRや熱測定、さらにはパルス磁場の長時間化に関わる技術である。 このような技術開発を成功させ、強磁場領域での研究基盤が確立された。
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