磁気リコネクション研究は、70年以上も前から、磁場エネルギーをプラズマの運動エネルギーに変換する普遍的なプラズマ過程として研究されてきており、近年では、高エネルギー天体現象への応用を含めて相対論的プラズマ中での研究へと発展してきている。本研究課題では、相対論的高温プラズマと相対論的ドリフト速度の二つの側面を区別して研究を行った。研究期間前半では、ドリフト速度の依存性について研究し、ドリフト速度が光速に漸近してローレンツ因子が2程度以上になると成長率が下がることが分かった。後半では、相対論リコネクションのエネルギー分配問題について、熱的プラズマの生成と非熱的粒子加速の効率について調べた。
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