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2021 年度 実績報告書

抗原抗体反応の分子認識機能を援用した膜タンパク質の光触媒ナノ加工技術の開発

研究課題

研究課題/領域番号 20K20960
研究機関豊橋技術科学大学

研究代表者

柴田 隆行  豊橋技術科学大学, 工学(系)研究科(研究院), 教授 (10235575)

研究期間 (年度) 2020-07-30 – 2022-03-31
キーワード原子間力顕微鏡(AFM) / AFMナノ加工 / 酸化チタン光触媒酸化反応 / チップ増強ラマン分光法(TERS) / 分子認識機能
研究実績の概要

本研究では、原子間力顕微鏡(AFM)に搭載する新規な機能として、標的となる膜タンパク質を一分子レベルで選択的に分解除去可能な技術の確立を最終的な目標としている。本申請課題では、主に、①抗原抗体反応の高い分子認識機能を援用したチップ増強ラマン分光法(TERS)に基づく分子構造のリアルタイム可視化技術(標的膜タンパク質の一分子同定)の開発と、②光触媒酸化反応を利用した標的膜タンパク質の位置選択的な一分子ナノ加工技術を開発し、③両者の技術の融合を図ることで、本提案技術の実現に向けた基礎的検討を行うことを目的として実施した。令和3年度に得られた成果は以下の通りである。
(1)ナイルブルー(NBA)のラマンスペクトルに特有の597cm-1付近のピーク強度を測定することで、作製したAgナノ粒子担持AFMプローブのTERS活性の定量評価手法を確立した。
(2)システアミンを介することで、Agプローブ表面へのビオチン修飾が可能となった。また、抗原抗体反応によって、Agプローブ表面に修飾したビオチン分子へのストレプトアビジンの特異的な結合が起こることを酵素反応を介して確認した。
(3)取得したラマンスペクトルにおける微弱な信号から特徴量(分子結合の差異)を高感度に抽出するために、主成分分析(PAC)の手法を適用した。その結果、Agプローブ先端からわずかに露出したSi成分の検出が可能であることを実証した。今後は、抗原抗体反応過程(分子認識)およびタンパク質の光触媒分解反応過程(分子破壊)における分子の結合状態の変化をリアルタイムで可視化することを目指す。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2022 その他

すべて 学会発表 (1件) 備考 (2件)

  • [学会発表] 抗原抗体反応の分子認識機能を援用した膜タンパク質の光触媒ナノ加工技術の開発―ビオチン修飾AgコートAFMプローブの作製と性能評価―2022

    • 著者名/発表者名
      筒井舜平, 大道拓斗,岡本俊哉,永井萌土,柴田隆行
    • 学会等名
      2022年度精密工学会春季大会学術講演会
  • [備考] 豊橋技術科学大学 機械工学系 マイクロ・ナノ機械システム研究室ホームページ

    • URL

      http://mems.me.tut.ac.jp/

  • [備考] 豊橋技術科学大学 教員紹介ホームページ

    • URL

      https://www.tut.ac.jp/university/faculty/me/64.html

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公開日: 2022-12-28  

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