本研究では、単一キャビテーション気泡の気泡崩壊時に発生する衝撃波、化学反応、発光などの物理現象を支配する重要な因子である気泡内圧力やガス種を実験的に計測する手法を開発し計測することに成功した。単一キャビテーションの気泡内圧力は、放電現象を利用した新しい圧力測定法の開発により、気泡最大径における気泡内圧力が 0.39×10^5 [Pa] であることを明らかにした。また、気泡内にプラズマを発生させ発光を分光することで含まれるガス種を特定する手法を開発し、水蒸気を起因とするOHラジカルや水素原子、酸素原子の他に、窒素分子や酸素分子が含まれていることを明らかにした。
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