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2021 年度 実施状況報告書

「どこでもレーダ」による地下空間3次元情報マップの構築

研究課題

研究課題/領域番号 20K20990
研究機関東北大学

研究代表者

佐藤 源之  東北大学, 東北アジア研究センター, 教授 (40178778)

研究期間 (年度) 2020-07-30 – 2023-03-31
キーワードGPR / RTK-GNSS / 遺跡調査 / フルポーラリメトリックGPR
研究実績の概要

自ら電波を発することなく、町中にあふれる電波を使い、腕時計やスマートフォンに内蔵できる小型レーダ受信装置による「どこでもレーダ」は計測を意識しないデータ取得に特長をもつ。「どこでもレーダ」により地下空間のデータを大量に蓄積し、AIによる自動判別とともに「地下空間3次元情報マップ」の創出をめざす。現在Google Earthのような地上空間の空間情報が大量に流通するが、その地下版を構築する。Google Earthは海底地形構造を表示するが地中構造は表示できない。ビッグデータの取得とAI解析は自然災害、通行中の道路、橋、トンネルの安全モニタリングなど、安全な社会の構築を実現する。
任意の位置における高精度データを取得するためのレーダ装置の開発と計測による実証実験を進めた。直交偏波を計測可能なフル・ポーラリメトリック地中レーダを開発、試作装置を完成し、実データを計測し、3次元可視化するソフトウエアを開発した。またフルポーラリメトリの性質を利用し、偏波の効果を検証した。
同時に、RTK-GNSSをGPR計測と同期することで、測線を設置すること無く任意の走査を行いながらデータ計測を行い、3次元可視化する実験を進めた。特に3次元地表面に於いても計測が行えることを示すため、さきたま古墳群愛宕山古墳において実証実験を行った。Google-mapとの連携は昨年度実証済みである。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

従来型のレーダに関しては、計画を上回る性能のレーダを開発した。RTK-GNSSを利用したGoogle-mapへの画像化も順調である。

今後の研究の推進方策

現在の研究を進める。受動型レーダについても同時進行をめざす。

次年度使用額が生じた理由

コロナ禍による出張への制限があったため。

  • 研究成果

    (5件)

すべて 2021

すべて 雑誌論文 (5件)

  • [雑誌論文] クロスボウタイアンテナの設計と性能評価2021

    • 著者名/発表者名
      近藤智洋, 佐藤, 源之
    • 雑誌名

      信学技報

      巻: vol. 121, no. 126, AP2021-33 ページ: 55-60

  • [雑誌論文] Development of a New Low Frequency GPR System for Scanning Huge Structures.2021

    • 著者名/発表者名
      Anwer S. A, El-Hameed Motoyuki SATO
    • 雑誌名

      IEICE Tech. Rep.

      巻: vol.121,236 ページ: 149-154

  • [雑誌論文] Analysis of Lateral wave observed in GPR data2021

    • 著者名/発表者名
      Tsogtbaatar Amarsaikhan, Motoyuki Sato
    • 雑誌名

      IEICE Tech. Rep.

      巻: vol.121,236 ページ: 155-160

  • [雑誌論文] フルポーラリメトリック地中レーダシステムの設計と評価2021

    • 著者名/発表者名
      近藤智洋, 佐藤源之
    • 雑誌名

      IEICE Tech. Rep.

      巻: vol.121,236 ページ: 106-109

  • [雑誌論文] RTK-GNSS の地中レーダ計測への応用.2021

    • 著者名/発表者名
      齋藤龍真, 佐藤源之
    • 雑誌名

      [IEICE Tech. Rep.

      巻: vol.121,236 ページ: 16-21

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公開日: 2022-12-28  

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