超音波分散機(ホモジナイザ)の電極を液中プラズマの一方の電極とすることで,微小気泡と高速液流を有機溶媒からの炭素材料合成反応場に供給する新規プロセスを開発し,合成される炭素材料比表面積の大幅向上に成功した点に学術的意義がある。合成された炭素材料は,従来の単純な液中プラズマ法で合成された炭素材料よりも優れた酸素還元反応触媒性能を示した。また,窒素含有有機溶媒とニッケル電極を用いて本手法を適用すれば,比表面積の大きい窒素ドープ炭素担体にニッケル粒子を担持した材料をワンステップで合成でき,スピルオーバ効果による優れた水素化反応触媒の合成が期待できる。
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