これまでの超音波イメージングでは,超音波センサアレイを用いたり,光干渉計を用いるものであった.前者は,空間分解能が低い,またセンサアレイの存在自体が被検超音波に影響を与えるという問題があった.後者は,超音波の伝搬に対して空間分解能がナノメートルオーダのイメージングはできるが,音源の3次元分布を特定できなかた.本研究で創生した計測方法では,超音波の伝搬をナノメートルオーダかつ音源の3次元分布も特定できる新しい方法であり学術的意義が大きい.本法は,稼働中の種々の機械から発せられる超音波の計測や超音波を用いた検査装置の評価に応用できるために,安全なものづくりに貢献でき,社会的意義も大きい.
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