本研究では非電気系により駆動する自壊型ロボットによる侵入不可能領域の構造物補修の実現を目標としている.非電気駆動については音響刺激による共鳴現象に着目し,筒状物体に音波を当てることで駆動する現象の利用や穴が開いた中がヘルムホルツ共鳴を利用した駆動を検討した.どちらも駆動には成功したが,前者については実験的な再現性が確保できたものの理論的な裏付けまでは困難であった.一方,ヘルムホルツ共鳴器を利用した駆動については実験的な進展に加え,理論的な解析についても進展があった.また,駆動後の自壊ロボットの実現のため,2種類のプロトタイプを作成し,その修復性能について調査した.
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