研究課題/領域番号 |
20K21036
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研究種目 |
挑戦的研究(萌芽)
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
中区分23:建築学およびその関連分野
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研究機関 | 工学院大学 |
研究代表者 |
柳 宇 工学院大学, 建築学部(公私立大学の部局等), 教授 (50370945)
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研究分担者 |
永野 秀明 東京都市大学, 理工学部, 准教授 (50610044)
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研究期間 (年度) |
2020-07-30 – 2022-03-31
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キーワード | 手術室 / 開胸術 / 内視鏡手術 / イン・サイチュ測定 / 微粒子 / 細菌 / マイクロバイオーム / CFD |
研究成果の概要 |
本研究では,同日同手術室で行った2種類の手術時における浮遊微粒子,浮遊細菌(生菌),マイクロバイオームの測定を行った。開胸術中,メス(レーザーメスと超音波メス)の使用開始時に空中浮遊微粒子濃度の急激な上昇が確認された。内視鏡手術に比べ,開胸術中の浮遊微粒子への曝露量は4-27倍高かった。また,内視鏡手術中に手術台付近と還気口の細菌濃度は,それぞれ56 CFU/m3と不検出であったのに対し,開胸術中はそれぞれ533CFU/m3と11CFU/m3であった。さらに,16SrRNA解析の結果,各サンプルの上位4属の全てはヒト由来の連鎖球菌,アシネトバクター,ナイセリア,およびブドウ球菌であった。
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自由記述の分野 |
建築環境工学
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
2018年の全症例数54537件の内手術部位感染発生数は2948(5.4%)件があった。先進国の日本においては依然として高水準にある。手術室内空気清浄度の改善は手術部位感染の低減のみならず,医療従事者への有害物質曝露量の低減において極めて重要である。 本研究では,世界初の同日同一手術室における2種類の外科手術時に微粒子と細菌の発生特性について現場での実測を行い,その2種類の手術による医療スタッフへの有害物質曝露量の差を定量した。また,CFDの検討では,気流分布による空気清浄度の改善が可能であることが示唆された。本研究の成果は,今後手術時の医者への曝露量の低減に有益な情報を提供している。
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