ロボティック・プロセス・オートメーション(RPA)を導入してSTEM像中の原子位置を同定する「ロボット」を作成し、人間との協働を確立することを第1の目的とした。若干の工程変更を要したものの、工程の100%を自動化したロボットの制作に成功した。この技術を適用して、チタン酸バリウムナノ粒子やBiFeO3―BaTiO3(BF-BT)セラミックスの分極構造解析を行った。粒径約100nmのチタン酸バリウムナノ粒子ナノ粒子でバルク正方晶と同等の格子定数が得られ、サイズ効果の影響を受けていないことが判明し、BF-BTセラミックスでは、Biイオンの変位に由来する極性ナノ構造の形成を明らかにした。
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