光触媒と金属助触媒の物理混合(ブレンド触媒)、そのどちらか一方では達成できない化学反応も達成できることが示され、独立な触媒設計を可能とした点で今後の展開に対し意義深い。光触媒の反応速度が「比表面積と励起電子正孔の寿命の積」という指標で説明できることも示し長く議論されてきた構造物性活性相関に一つの解を与えたことも学問的に有意義である。新展開として、吸着分子光励起型のピリジンとのDCC反応や、メタンやエタンのホモカップリングにも応用できることが示されたことにより、本概念の一般性が示された。また金属触媒を合金化することでブレンド触媒を高活性化できたことも今後の発展につながる成果である.
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