本研究では、生体内で駆動可能なマイクロマシンの開発にするための微細構造造形技術、およびその機械的な駆動技術に関する研究を行った。微細構造造形法として、重合開始剤を用いない2光子光重合造形法を開発し、実際に生体適合性をもつ材料を用いて微細な立体構造が造形可能であることを確認した。重合による材料の特性変化の把握のため、分子構造の変化、力学特性の変化、生体適合性の変化を実験的に確認した。微細構造の駆動方法としては、音波により振動を付加し、構造の形状に依存した機械的特性を利用した駆動方法を考案した。異なる形状の微細構造は、異なる周波数依存性を示し、音波により微細構造の運動を制御できることが示された。
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