光や電気信号を伸縮や回転などの物理運動に変換するアクチュエータは,ロボット開発に不可欠な基幹部品である。最近では,安全性やコストの観点からモーターなどの金属部品を使用しない柔軟で軽量な有機分子を利用したアクチュエータの開発が望まれている。我々は,微小な外部刺激で駆動できる分子デバイスを利用することで,アクチュエータを小型化できると考えた。本研究課題では,外部より与えられる信号をマクロな運動に変換するための分子デバイスを開発した。本研究成果は,分子を構成単位とするアクチュエータの開発の基礎を成す成果であり,アクチュエータの微小化や省エネルギー化に向け,大きく貢献できるため,社会的意義は大きい。
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