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2021 年度 研究成果報告書

二核三重らせん錯体をモチーフとした円偏光発光材料の創製と応用

研究課題

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研究課題/領域番号 20K21212
研究種目

挑戦的研究(萌芽)

配分区分基金
審査区分 中区分34:無機・錯体化学、分析化学およびその関連分野
研究機関九州大学

研究代表者

小野 利和  九州大学, 工学研究院, 准教授 (20643513)

研究期間 (年度) 2020-07-30 – 2022-03-31
キーワード円偏光発光 / アルミニウム / ガリウム / インジウム / らせん錯体 / 光学分割 / セキュリティインク / キラリティ
研究成果の概要

発光には、右・左回転する2種類の円偏光発光が知られており、3Dディスプレイ、セキュリティインク、生体イメージング等の応用が期待されている。しかし従来の円偏光発光材料は、①高価なキラル源やレアメタルを原料とする、②煩雑・高環境負荷な有機合成を必要とする、③熱や媒質変化に対する低い安定性(ラセミ化)などの多くの問題点を抱えている。本研究では、アルミニウム2核3重らせん錯体の合成を達成し、発光量子収率が50%を超える良好な光物性と、上記の問題点を解決しうる円偏光発光材料の開発を達成した。ホルミルピロール、ヒドラジン、アルミニウムクロライドといった安価な原料で合成可能な点も魅力的である。

自由記述の分野

有機合成化学、超分子化学、結晶工学、構造有機化学、錯体化学、光化学

研究成果の学術的意義や社会的意義

円偏光発光材料は、生体イメージング材料や次世代のセキュリティ技術など生命科学分野・工学分野への応用が期待される新しい材料であり、優れた材料が開発されると化学以外の分野への波及効果も非常に高く、円偏光発光材料を中心に新しい研究領域が創成されることが期待される。資源の少ない日本において、レアメタル等の代替物質を探る元素戦略が注目を集める中、特に地殻中に豊富に存在する金属元素であるアルミニウムを用いた機能性材料(円偏光発光材料)の創製は、社会情勢を見据えたものであり、優れた先見性・創造性に富む研究であると確信している。

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公開日: 2023-01-30  

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