研究課題/領域番号 |
20K21264
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
神谷 岳洋 東京大学, 大学院農学生命科学研究科(農学部), 准教授 (40579439)
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研究分担者 |
鈴木 道生 東京大学, 大学院農学生命科学研究科(農学部), 教授 (10647655)
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研究期間 (年度) |
2020-07-30 – 2024-03-31
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キーワード | 細胞層 / 根 |
研究実績の概要 |
本研究は、植物の根の各細胞層を単離する簡便な方法を確立し、細胞層ごとの遺伝子発現量と元素濃度の分布を図示することを目的としている。 昨年度に引き続き、根の細胞層特異的にストレプトタグ付き(コンストラクトはシグナル配列、細胞膜一回 膜貫通ドメイン、蛍光タンパク質(mCherry))遺伝子を形質転換した植物の作成を進めた。これまでに、恒常的発現二種類、細胞層特異的発現三種類を作成し、全てについて独立した20系統を鉢上げして種をとり、抗生物質耐性により分離比を確認、3:1分離する系統を複数得ている。現在、これらのうち、耐性株を鉢上げし、種子の収穫を待っている。 形質転換植物のホモ系統を確立と並行して、作成したタグ付きコンストラクトが植物体内で機能する検討を開始した。植物からプロトプラストを単離し、恒常的に発現するプラスミドを導入し、mCherryの蛍光を確認した。このプラスミドを導入したプロトプラスを用いて、ストレプトタグに結合するアビジンを用いた精製条件の確立を進めた。プロトプラストを破壊しないようなバッファー組成を決定することができた。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
昨年と同様、一部ホモ系統の確立が遅れているため。
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今後の研究の推進方策 |
これまでは全ての系統が出揃ってから実験を開始することを予定していたが、間に合わないため、作成できた系統から実験を開始する。また、当初の予定であった元素濃度と発現解析の両方を行うことが難しいため、発現解析のみを行い、本技術の有効性を示す予定である。
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次年度使用額が生じた理由 |
当初計画の遅延により補助事業期間を延長したため。
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