研究成果の学術的意義や社会的意義 |
植物の発生・生理・代謝などあらゆる生命現象の分子機構は, おもに変異体スクリーニングを起点とする遺伝学と原因遺伝子の解析から進められてきた. 順遺伝学の弱点として遺伝学的冗長性のある遺伝子を生命現象の鍵因子として発見しにくい. 現存する植物は染色体倍加の過程を経ており, 重複機能をもつ遺伝子が多く存在していると考えられる. 本研究は, プロテオミクス解析によってCK1の基質タンパク質およびCK1の関わる生理機能を網羅的に同定することを目指した. このようなアプローチは, 重複性の問題だけでなく, タンパク質翻訳後修飾を俯瞰する上で重要な取り組みとなろう.
|