研究課題
挑戦的研究(萌芽)
植物病原菌は感染時に宿主植物から糖を炭素源として吸収することが知られているが、その分子機構や意義は不明な点が多い。本研究では、CRISPR-Cas9やCre-loxPシステムを用いて病原糸状菌のウリ類炭疽病菌の網羅的な遺伝子破壊解析を実施し、病原性に関与する糖トランスポーターを同定した。さらに、病原性に関与する糖代謝酵素も明らかにし、感染時の糖の吸収および代謝が病原性の発現に重要であることを見出した。
植物分子生理学
ウリ類炭疽病菌の病原性に関与する糖トランスポーター遺伝子や糖代謝遺伝子を同定した。この結果より、糖の吸収および代謝が病原性に関与していることが明らかとなった。今後、これらの生化学的解析を進むことによって、糖の吸収および代謝の阻害を標的とした新規農薬などの開発に繋がることも期待される。