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2023 年度 研究成果報告書

アミロイドーシスの発症を誘導する腸内細菌由来機能性アミロイドの探索

研究課題

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研究課題/領域番号 20K21291
研究種目

挑戦的研究(萌芽)

配分区分基金
審査区分 中区分38:農芸化学およびその関連分野
研究機関東京慈恵会医科大学

研究代表者

杉本 真也  東京慈恵会医科大学, 医学部, 准教授 (60464393)

研究期間 (年度) 2020-07-30 – 2024-03-31
キーワードアミロイドーシス / パーキンソン病 / アルツハイマー病 / 機能性アミロイド / 腸内細菌 / チオフラビンT / 透過型電子顕微鏡 / 大腸菌
研究成果の概要

我々は、神経変性疾患患者で優位に増加する細菌の機能未知タンパク質が、大腸菌の機能性アミロイド構成タンパク質と相同性を示すことを見出した。Alpha-Fold 2によってアミロイド線維を形成することが示唆された本タンパク質のC末端ペプチドが、チオフラビンT陽性のアミロイド様凝集体を形成することを分光学的解析と電子顕微鏡観察によって確認した。このC末端ペプチドのアミロイド様凝集体は自身のアミロイド線維形成を促進する活性を有するが、アミロイドβペプチドに対しては示さなかったことから、この効果は分子種特異的であることが示唆された。

自由記述の分野

応用微生物学 細菌学 分子生物学 生化学

研究成果の学術的意義や社会的意義

現在、腸内細菌は数万種類存在すると推定されており、ヒトの健康や様々な疾病に影響を及ぼすことが分かってきた。しかし、腸内細菌の大部分は難培養性であり、かつ膨大な種類の腸内細菌が生成する機能性アミロイドについてアミロイド線維の形成を検証したり、ヒトや実験動物でアミロイドーシス発症との関連を検証したりすることは困難である。本研究では、機能性アミロイド候補の探索・評価法を確立した。本研究で得られた成果は、マウスやヒトを対象とした研究の基盤となり、機能性アミロイドの産生を特異的に阻害する、あるいは特異的な腸内細菌を選択的に除菌するといった新たな疾病予防法の確立にも繋がる可能性がある。

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公開日: 2025-01-30  

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