これまでに、高活性リグニン分解菌Phanerochaete sordida YK-624株へ配糖化能を付与すべく、シロイヌナズナ由来グルコシルトランスフェラーゼ遺伝子を本菌に導入し、配糖化能付与に成功した。しかしながらその能力が低かったため、本年度はさらに配糖化能を高めるべく、UDP-グルコース生合成能を強化能の強化を試みた。UDP-グルコース生合成経路のうち、UTP-glucose-1-phosphate uridylyltransferase(UGP)に着目し、本遺伝子の単離を試みた。P. sordida YK-624株中にはUGP候補遺伝子が2種類(UGP1及びUGP2)存在したことから、これら遺伝子の大腸菌による発現を行い、得られた組換えタンパク質の活性を測定した。その結果、rUGP2において活性が認められたため、本遺伝子高発現プラスミドを構築し、これをP. sordida YK-624株へ導入した。
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