研究課題/領域番号 |
20K21355
|
研究種目 |
挑戦的研究(萌芽)
|
配分区分 | 基金 |
審査区分 |
中区分41:社会経済農学、農業工学およびその関連分野
|
研究機関 | 国立研究開発法人水産研究・教育機構 |
研究代表者 |
桟敷 孝浩 国立研究開発法人水産研究・教育機構, 水産技術研究所(長崎), 主幹研究員 (10453250)
|
研究分担者 |
耕野 拓一 帯広畜産大学, 畜産学部, 教授 (20281876)
|
研究期間 (年度) |
2020-07-30 – 2024-03-31
|
キーワード | エビ養殖 / Item Count Technique / Best-Worst Scaling / 台湾 / スリランカ |
研究成果の概要 |
本研究では、第1に、エビ養殖業者へのアンケートに基づくItem count technique分析から、抗菌剤の不適正使用の可能性を推定した。スリランカでは抗菌剤への知識不足と故意による不適正使用の可能性が推察され、台湾では故意による不適正使用の可能性が推察された。 第2に、台湾の科学的なエビの養殖管理を対象として、Best-worst scaling手法を用いたアンケートから、養殖業者が適切なエビの養殖管理に期待する効果を分析した。分析の結果、エビ養殖業者は、収入向上や費用削減という経済的要因よりも、エビの健康や健康に配慮した良好な養殖環境づくりの効果を期待していた。
|
自由記述の分野 |
水産経済学、農業経済学、養殖水産動物
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
エビ養殖における疾病の蔓延、人や動物に抗菌剤が効かなくなる薬剤耐性等が社会問題となっている。しかし、養殖業者は医薬品の不適切な使用を表明しにくく、エビ養殖の実態が見えにくい。従って、本研究でエビ養殖業者の抗菌剤への不適正使用の存在を推察したことに社会的意義がある。 また、医薬品の使用を含め適切なエビの養殖管理に対して、養殖業者が期待する効果が不透明である。本研究で養殖業者が期待する効果を明らかにしたことで、適切なエビの養殖管理を遵守させるために、養殖業者に広く認知・アピールできる材料が提示できた。適切な養殖管理による養殖エビの安全・安心の確保に寄与する研究として社会的意義がある。
|