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2022 年度 研究成果報告書

腸管細胞膜タンパク質を標的としたウイルスベクターの応用による抗ワクモワクチン開発

研究課題

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研究課題/領域番号 20K21357
研究種目

挑戦的研究(萌芽)

配分区分基金
審査区分 中区分42:獣医学、畜産学およびその関連分野
研究機関北海道大学

研究代表者

村田 史郎  北海道大学, 獣医学研究院, 准教授 (10579163)

研究期間 (年度) 2020-07-30 – 2023-03-31
キーワードワクモ / 外部寄生虫 / マレック病 / マレック病ウイルス / 組換えウイルス / 組換えワクチン / 弱毒生ワクチン / ウイルスベクター
研究成果の概要

ワクモによる吸血被害は養鶏場で深刻な問題となっており、新規防除法としてワクチンが注目されている。本ワクチンは、血液中の抗体が吸血時に取り込まれて作用するため、腸管の細胞膜上に発現する分子が影響されやすいと考えられる。本研究では、上記に合致する有用なワクチン抗原の同定に成功した。一方、膜発現タンパク質は複雑な構造を持つことが多く、ワクチン抗原の調整に関する問題点を解消するために、マレック病弱毒生ワクチンのウイルスベクターとしての応用を検討した。ウイルスゲノム中の複数の領域に抗原遺伝子の挿入を試みたが、抗原の発現量が低く、ウイルスベクターの応用にはさらなる工夫と検討が必要であった。

自由記述の分野

獣医伝染病学

研究成果の学術的意義や社会的意義

本ワクチンによって産生される抗体はワクモの腸管に最初に曝露されるため、腸管の細胞膜上に発現する分子は有用なワクチン抗原になると考えられる。本研究では、上記の条件に合致し、有用なワクチン抗原の同定に成功したため、より効果の高いワクチン開発に向けて有用な知見を提供できたと考えられる。一方、ワクチン抗原の発現やワクチン使用時の利便性に関する問題解決のため、ウイルスベクターの応用についても検討したが、本研究ではワクチン抗原の発現量の増加に関する改良を必要とする結果であった。本研究の結果を基盤として、さらなる改変を加えることで、効果および利便性の高いワクモ防除用ワクチンの開発への貢献が期待される。

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公開日: 2024-01-30  

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