タンパク質の多くは、動作することで機能を果たしていため、生命現象を理解するには、タンパク質の動きの過程を解明することが必須である。X線自由電子レーザー(XFEL)は、X線とレーザーの性質を併せ持つ新しいX線で、XFELを利用した時分割測定によりタンパク質の構造変化を高分解能で観測することが可能となった。本研究ではドパミンD2受容体について、時分割測定に必須であるアポ状態の構造解析に成功した。分解能の改善により時分割測定にが可能となれば、ドパミンD2受容体の機能上、創薬上の重要な知見が取得できると期待される。
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