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2021 年度 研究成果報告書

グアニン四重鎖によるDNA可塑性とRNAエングラムの解明

研究課題

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研究課題/領域番号 20K21400
研究種目

挑戦的研究(萌芽)

配分区分基金
審査区分 中区分43:分子レベルから細胞レベルの生物学およびその関連分野
研究機関熊本大学

研究代表者

塩田 倫史  熊本大学, 発生医学研究所, 准教授 (00374950)

研究期間 (年度) 2020-07-30 – 2022-03-31
キーワードグアニン四重鎖 / RNA高次構造 / 神経機能 / ストレス顆粒
研究成果の概要

RNAのうち、グアニン残基が連続する配列は、4本鎖のRNA G-quadruplex(G4RNA)構造を形成することがある。我々は、新たに同定したG4RNA結合タンパク質がG4RNA依存的に相分離を起こし、細胞の相分離区画であるストレス顆粒の形成に寄与していることを明らかにした。さらに、G4構造を形成するmRNAがG4構造依存的に相分離を起こし、それによって細胞内のストレス顆粒の形成を調整することを明らかにした。これらの結果と同様に、バイオインフォマティクスアプローチにより、G4形成mRNAはG4を形成しないmRNAと比較してストレス顆粒内に有意に濃縮されていることが明らかになった。

自由記述の分野

神経科学

研究成果の学術的意義や社会的意義

研究代表者は、未だ生物学的機能が不明である「グアニン四重鎖」に着目し研究を行っている。グアニン四重鎖はグアニンが豊富な配列領域でDNA・RNAが形成する特殊な核酸高次構造のひとつである。しかしながら、mRNAグアニン四重鎖と「精神疾患の認知障害」との関連性は未だ詳細に明らかにされていない。本研究では、グアニン四重鎖を形成し、神経機能維持のために必要なタンパク質をコードするmRNA群と神経細胞に高発現する新たなグアニン四重鎖結合タンパク質を同定した。それらはストレス顆粒の形成に重要であり、神経細胞死に関与することが本研究により明らかになった。

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公開日: 2023-01-30  

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