研究課題/領域番号 |
20K21415
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研究種目 |
挑戦的研究(萌芽)
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
中区分44:細胞レベルから個体レベルの生物学およびその関連分野
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
大谷 美沙都 東京大学, 大学院新領域創成科学研究科, 教授 (60435633)
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研究期間 (年度) |
2020-07-30 – 2024-03-31
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キーワード | RNA高次構造 / 植物環境応答 / pre-mRNAスプライシング / 選択的スプライシング / UsnRNA |
研究成果の概要 |
本研究では、植物のロバストな細胞形質発現を可能にする「RNA高次構造ダイナミクス」に着目し、RNAを介した環境応答システムの分子機序の解明を行った。解析の結果、温度変化や細胞ストレスによって起こるpre-mRNAスプライシング変化は、pre-mRNA高次構造の変化やスプライシング装置の量的変化によって制御されることがわかった。これは植物環境応答におけるRNA構造ダイナミクスの重要性を示す成果であった。
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自由記述の分野 |
RNA生物学
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
植物の環境応答におけるRNA高次構造の重要性が明らかとなったことで、動かない植物がどのように環境に適した発生や成長を達成しているのか、その多層的な環境調和型生存戦略の理解が大きく前進した。さらにこのメカニズムの応用により、植物の環境耐性向上の技術開発が可能になると考えられ、持続可能社会に向けた作物増産・カーボンニュートラル促進が期待される。
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