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2022 年度 研究成果報告書

脳深部への光伝達の新たな経路の解析

研究課題

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研究課題/領域番号 20K21416
研究種目

挑戦的研究(萌芽)

配分区分基金
審査区分 中区分44:細胞レベルから個体レベルの生物学およびその関連分野
研究機関東京大学

研究代表者

永田 崇  東京大学, 物性研究所, 助教 (90589962)

研究期間 (年度) 2020-07-30 – 2023-03-31
キーワード光受容 / 脳深部
研究成果の概要

哺乳類を含む多くの脊椎動物の脳深部には光受容タンパク質オプシンが発現しており、光センサーの機能を持つ細胞による『脳内光受容』が行われていることが示唆される。しかし特に哺乳類などでは、頭上からの光は毛・皮膚・頭蓋骨・脳組織によって反射、吸収、散乱を受けるため、脳深部まで光が届くのかについて疑問視されている。本研究では、光が眼球を通る経路で脳深部に到達する可能性を検討した。脳深部の光強度やスペクトルを測定できる実験系を新たに構築し、マウスの眼球から光を入射させたときの脳深部の光強度を測定した。その結果、皮膚や頭蓋を経由するよりも、眼を経由した方が効率よく脳深部に伝達されることが示唆された。

自由記述の分野

光生物学

研究成果の学術的意義や社会的意義

近年の研究により、マウスなどにおいて脳深部に発現するオプシンが光依存的に体温の調節や体の活動レベルの制御に関わっていることが明らかになりつつある。本研究により脳深部への効率的な光経路の候補が明らかになったことで、光が動物の生理機能に与える影響を理解するために、脳内での光受容の研究が更に重要になると考えられる。またヒトの脳も光に応答して様々な生理的変化を引き起こすことが既に知られており、将来的にヒトにおいても同じ光経路が明らかになれば、医学的な観点からも大きな波及効果につながる可能性がある。

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公開日: 2024-01-30  

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