本研究では、植物の機能未知分泌ペプチドの中から新機能を持つ因子を同定し、その機能や発現部位とそれらの環境依存性を特定することを目指した。各種のデータベースから細胞種特異的な発現パターンを示すと推定された分泌ペプチドを約80個選び、変異体コレクションを整備した。類似遺伝子が存在する場合には多重変異体も作成した。これら変異体群をいくつかの培養条件で栽培し、表現型を示すものを選抜した。興味深い表現型を示した因子の発現パターンの解析も行なった。その結果、通常は目立った表現型を示さないものの、自身の発現に関わるストレスに晒された時のみ変異体に表現型があらわれるような因子を複数同定することができた。
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