研究課題/領域番号 |
20K21439
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研究種目 |
挑戦的研究(萌芽)
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
中区分45:個体レベルから集団レベルの生物学と人類学およびその関連分野
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研究機関 | 北海道大学 |
研究代表者 |
岸田 治 北海道大学, 北方生物圏フィールド科学センター, 准教授 (00545626)
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研究分担者 |
森田 健太郎 北海道大学, 北方生物圏フィールド科学センター, 准教授 (30373468)
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研究期間 (年度) |
2020-07-30 – 2022-03-31
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キーワード | 回遊 / サケ科魚類 / 生活史 / 多型 / サイズ |
研究成果の概要 |
動物個体の移動は,動物の生き様や生態を研究するうえで不可欠である. 本研究では,移動中の動物はいかなる死亡圧にさらされているのか,死亡圧を逃れるためにどのような行動や生活史の戦術があるのかについて, PITタグを用いたサクラマスの個体追跡研究により探索的に調べた. その結果,降海型サクラマスは降河中に下流で小さな個体ほど死にやすいサイズ依存の死亡圧にさらされることが明らかになるとともに,河川下流や海洋でのサイズ依存の死亡圧から逃れるための戦術として,降海型では小さな個体ほど冬季の成長が良く,降河が遅いことで,より大きなサイズになってから川を下ることが明らかとなった.
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自由記述の分野 |
動物生態学
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
回遊する動物種では,回遊中の死亡から逃れるために回遊前に急成長することが知られていたが,個体が自身の状態に依存してどのような戦術をとるかまではわかっていなかった.本研究では,個体が自身のサイズに応じて,成長速度や回遊のタイミングを変えていることが明らかとなり,回遊する動物種の巧妙な行動と生活史戦術の実態が明らかとなった.
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